フィルター

今やSNS投稿時に不可欠な、フィルター。

自分の生活の中でキレイな部分を切り取る上で、よりキレイに見せてくれる。
どこをどう切り取り、どんなフィルターをかけ、いつ共有するか。

インスタには、
#フィルター越しの私の世界
#ファインダー越しの私の世界
というタグがある。
自分にはこんな風に世界が見えてるよ
っていう、ある種の主張と願望。
と同時に、客観視が出来る。

何でもない日常でも、それっぽいフィルターのおかげでありがたいことにいい感じにしてくれる。笑
退屈な日常にちょっと手を加えるだけで
キレイな一部に変わる。
それだけで、ちょっと楽しくなる。

これ、考え方にも活きる。
例えば、毎日通ってた通学路、通勤が、
卒業や移動、退職の日にちょっと違って見える。
いろんな思い出が一気にフラッシュバックして、愛おしくさえ感じる。
それって自分の意識の中に節目としてのフィルターがかかってる。
それだけで、ちょっとスペシャルなものに見えてくる。

人の嫌なところが見えたとして、
イラッときただけでその人自体嫌になることもある。
その人のほんの一部を見ただけで
それが全てのように感じて、
嫌だな、苛つくな
そんな、マイナスのフィルターを通して
その人を見てしまっている。
今、自分が無駄にフィルターかけてないか？って意識する。
それだけで、自分の視野の狭さに気付けたりもする。

ほんの一部でしかないのに、
その人のことをわかったような気になってしまう。
だけど、全体に共通する雰囲気はやっぱりなんとなくあって。
それがその人のイメージや印象に繋がる部分は確実にあるんだけど。

自分にも人にもそれぞれのフィルターがある。
それは固定観念だったり、偏見、先入観だったり。
無意識のうちに、物事や人に対してフィルターをかけてしまっていることを知る。
そうすることで主観を、少しだけ、客観視出来る。

フィルターのかけ方によっては
喜怒哀楽、幸せ、孤独、綺麗さ等々
いろいろな表現をプラスする。
なら考え方のフィルターも、同様。
人の価値観や考え方にはそれぞれの見方があって、それを知るだけで、ちょっと大袈裟かも知れないけど、人生が変わるくらいに、同じ景色が違って見えたり、楽になったりする。

アングルも然り。
花一つを撮るにしてもどの角度からどのくらいの近さで、光はどう入れるか…等、感じ方や捉え方は人それぞれ。
何か上手くいかない時、苦しくても同じところで粘ることも必要。
だけど、違うアングルで、別の視点から見てみると、実は大したことではなかったりする。
それまで気づけなかった視点で考えられるようになる。

どう使うかは自分次第。
なら、私はプラスに使いたい。

19.May.17